最初は絞りすぎず、さまざまな業界を知ろう!
業界研究は、自分の方向性を探る第一歩。自分のやりたいことを見つけるためには、どのような業界があるのかを把握しておく必要があります。ここでは大きく7つの業界に分けて、各業界の特徴と、取り扱っている品物・商品やサービスを紹介します。
● イメージだけにとらわれず、 しっかりと情報を集めて理解しよう。 |
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ドラマや映画、コマーシャルなどで何となく目にしたことがある業界も多いはずです。ただ、イメージで判断するのではなく、しっかりと情報を集めて分析しましょう。 |
業界研究で大切なことは、「その業界の仕事で得られるやりがい」についても研究すること。その上で、自分がどの業界に行きたいかを考えてみると良いでしょう。「興味・関心のあること」から探っていくのが一般的です。
例えば、医療関係の仕事に興味があるとします。前ページの表を見ても分かる通り、医療関係の仕事はメーカー、商社、専門店、サービスと複数の業界に関連しています。このような場合、自分が医療とどのように関わっていきたいかを考えながら、業界をピックアップしていくことが大切です。
業界研究を進めていくと、「自分にはこの業界しかない!」と、いきなり絞り込んでしまう人がいますが、これはあまりお勧めできません。業界を早くから1つに絞り込んだ結果、どの企業からも内定をもらうことができずに苦労するというケースもあります。業界研究はあくまで就職活動の初期段階。初めのうちは4~5つの業界を志望業界としておくと良いでしょう。
また逆に、志望業界の幅が広すぎるのもあまり良くありません。広ければ広いほど、1つの業界に対する知識はどうしても浅くなってしまいます。そのため説得力のある志望動機や自己PRができず、採用担当者に「ちゃんと業界研究しているのかな」とマイナスの印象を与えてしまう可能性があります。狭すぎず、広すぎずがポイントです。
業界をピックアップしたら、次はその業界をより深く知りましょう。その業界の過去・現在・未来を調べて、「これまでどのように発展してきたのか」「今後はどのようになっていくのか」といったことを確認しておくことがポイントです。新聞やインターネット、就職情報誌などを活用して、志望業界に関する知識を増やしていきましょう。
●どのような歴史があるのか?
●ここ5年~10年くらいの市場規模の推移は?
●市場の動向は?
●どれくらいの企業が存在するか?
●他業界からの参入はあるか?
●次の5年~10年の予測、展望は?
●将来にわたっての課題・問題点は何か?
● 新聞を欠かさず読もう! | |
日々のニュースを見ても分かる通り、ビジネスの動向は常に変化しているものです。新聞を欠かさず読んで、情報をリアルタイムで入手しましょう。 |
業界研究では、複数のツールを使うようにしましょう。そうすることで、さまざまな角度から見た情報が手に入り、多角的な業界研究を行うことができます。
● 新聞
● 業界専門誌
● 就職情報サイト
● ビジネス雑誌
● 就職情報誌
● 大学キャリアセンター(就職課) など・・・
● OB・OG訪問
● 会社訪問
● インターンシップ など・・・
※情報収集は業界だけでなく、職種や企業を研究する上でも大切です。詳しくは、「情報の集め方」を参考にしてください。
業界研究を重ねてみても、なかなか志望業界が定まらない人もいるのではないでしょうか? 就職活動には決まった手順がある訳ではないので、右のような方法も試してみましょう。
● 大学のキャリアセンター(就職課)に相談してみる
● 業界を限定せず、興味のある職種から探してみる
● 身近な人が働いている業界を調べる
● さまざまな業界の会社説明会に参加してみる
● 働きたい地域から企業を探してみる