自己分析は「自分を知る」こと。自分としっかり向き合わなければ、本当にやりたい仕事、向いている仕事、価値観の合う仕事を見つけることができません。そして、入社後に「こんなはずじゃなかった」とギャップを感じてしまうことになります。
また、自分の考え方や価値観、強みが整理できていないと、企業にきちんとアピールもできません。その結果、「エントリーシートが書けない」「面接が突破できない」など、さまざまな問題が生じます。自己分析をしっかり行うことが大切です。
自己分析には「客観的な視点」が重要です。「自分を知る(過去の振り返り)」のページで、家族や友人に協力してもらうことをお勧めしたように、結果を誰かに見てもらうと良いでしょう。この機会にぜひ、年上(できれば社会人)の人から意見をもらいましょう。「社会との関わり」という視点で、何が足りていないのか、どんな考えが必要なのかなどアドバイスをもらえます。大学のキャリアセンター(就職課)のスタッフに見てもらうのも良いでしょう。数多くの学生を見てきている経験から、的確なアドバイスがもらえるはずです。
これまで、ただ漠然と日々を過ごしてきた訳ではないはずです。学生生活を通じて、一生懸命になったこと、何かを得ることができた経験などはありませんか?華やかなものである必要はありません。学業や趣味にも目を向けて、自分らしいエピソードを探してみましょう。そして、なぜそれに力を注いだのか、どう取り組んだのか、それから何を得られたのかを明らかにできれば、立派な自分らしいエピソードになります。
自己分析をスタートさせて、すぐに完璧な答えが出ることはありません。「志望動機が書けない」「エントリーシートが通らない」など壁にぶつかった時や、さまざまな企業・人と出会うことで自分の進む方向性を見直したくなった時など、自己分析は状況に応じて「何度も繰り返し行う」ことが重要です。そうすることで徐々に考えがまとまり、自分の強み、さらには自分に合った企業・仕事が見えてきます。内定を獲得し、本当に納得できる会社に入社を決めた時が、自己分析を終える時と言えるでしょう。
まず、自分の好きなことや関心のあることから考えてみましょう。実際に企業で働いている先輩などから話を聞くのも方法の1つです。それでもなかなか見つからない場合は、合同企業説明会などで採用担当者の話を直接聞いてみて、自分に合った業界や企業を見つけていくのも良いでしょう。
一概には言えませんが、業績の低迷が一時的な現象なのか、継続的な状況なのかによって大きく異なります。現在は業績が悪いとしても、数年後に大きく飛躍する企業もあるでしょう。
企業の業績は、景気の動向によってもかなり左右されるので、できるだけ大学のキャリアセンター(就職課)に相談して意見を聞いてみましょう。また、説明会への参加や会社訪問を行い、自分の目と耳で企業を確かめることも大切です。
企業の応募条件に学部が指定されている場合は、応募しても採用につながらないかもしれません。しかしどうしても応募したいと思うのであれば、採用担当者に問い合わせてみると良いでしょう。
その場合は、なぜ応募条件に合わないにも関わらず志望するのかという理由を、熱意を持ってしっかりと伝えることが大切です。
残業が多い業界や職種もありますが、多かれ少なかれどんな企業でも残業はあると思った方が良いでしょう。
どうしても気になる場合は、OB・OG訪問などで質問をすると良いでしょう。ただし仕事への意欲を疑われるような言い回しは避け、「日常的な勤務のスケジュールを教えてください」などという聞き方にしましょう。
残業があっても、やりがいのある仕事は多くあります。「残業」という言葉にとらわれず、自分の夢や将来を見据えて考えてみてください。
エントリーシートや履歴書の設問で、「研究課題・得意科目」や「趣味・特技」など、1つの欄に2つのテーマが書かれていることがあります。この場合、必ずしも両方のテーマについて答えなければならないということはありません。これらの設問は、個性や能力を知るためのもので、面接で記入内容に関して質問されることもよくあります。両方のテーマについて答える必要はありませんが、スペースに対して十分な文章量を書くように心掛けましょう。
アルバイトも短期間しか経験がなく、部活やサークルにも所属しておらず、書くことがなくて困っているという声をよく聞きます。ですが、大きなエピソードを取り上げようとする必要はありません。たとえば、音楽・映画などの趣味や、家の手伝いなどでも問題ありません。採用担当者はその体験談から、あなたの考え方や個性、また経験から学んだことを知りたいと思っています。広い視野で振り返ってみましょう。
インターネットなどを利用して説明会の予約受付をしている企業では、直接問い合わせしても参加できないケースが多いでしょう。人気企業などでは予約受付開始から数時間で満席となってしまうこともありますが、キャンセルが出た場合は再度予約可能になることもあるので、行きたい企業であれば、満席となっていても随時チェックしてみると良いでしょう。
全ての企業で、説明会が次の選考に進むためのステップになっているとは限りません。説明会の位置づけは企業によって異なるため、就職情報サイトや企業のホームページで選考の流れを確認することをお勧めします。それでも分からない場合は、各企業の採用担当者に直接問い合わせてみましょう。
企業側に選考日の変更を依頼するのはマイナスではありません。選考日の変更理由をしっかりと伝えることができれば問題ないでしょう。ただし、直前での予定変更は印象を悪くする可能性があります。大学の行事に限らず、就職活動中は多くの予定が入ります。予定を細かく管理し、行動しましょう。
質問しなければいけない訳ではありませんが、積極的に質問した方が採用担当者の印象にも残りますし、質問の内容によっては自分のアピールにつながる場合もあります。質問内容は、会社説明会では話されなかった内容や、会社のホームページなどに掲載されていないものを選びましょう。くれぐれも的はずれな質問や仕事に対する意欲を疑われるような質問はしないよう気をつけましょう。
不採用となることはないと思いますが、正直に「3番目です」などと具体的に答えるのも、あまり良い印象にはなりません。確かに嘘をつくのはお勧めできませんが、企業側も貴重な時間や費用をかけて採用活動をしています。その中で「第1志望ではない」と言われてしまえば、他に第1志望と言ってくれる人を採用するでしょう。もし第1志望でなくても、「第1志望群です」、「数社で迷っています」などと答えると良いでしょう。
慣れない面接は誰でも緊張してしまうものです。緊張で頭が真っ白になっても慌てず、まずは落ち着いて面接官の質問をしっかり聞くようにしましょう。また、想定外の質問でパニックにならないように、様々な質問を想定し、考えをまとめておきましょう。あとは場数を踏んで雰囲気に慣れることが大切です。
1度に多くの学生に送っているようなメールに対しては、基本的には返信をする必要はありません。就職活動中は多くの企業からメールが届きます。その一つひとつにメールを返していると、大変な作業になってしまいます。
ただし、メールの内容は必ず確認しましょう。中には「返信をお願いします」などという文章が書かれている場合があります。もちろんその場合は、必ず返信してください。
就職情報サイトからエントリーした企業であれば、そのサイトの登録内容を変更するのみで問題ありません。自動的に変更内容が更新され、各企業の担当者があなたの新しい連絡先を確認することができます。企業の採用ホームページから直接エントリーをしている場合は、Eメールなどで変更内容を各企業に伝えるようにしましょう。
企業から特に封筒の大きさを指定されなかった場合は、A4サイズがそのまま入る大きさの封筒を使い、できるだけ折らずに送りましょう。応募書類がA3サイズの場合は2つ折りで送りましょう。
企業から封筒サイズを指定された場合など、どうしても折りたたんで応募書類を送らなければいけない場合は、きれいに3つ折りなどにして送るようにしましょう。またその場合、履歴書など写真を貼る書類については、写真が表側になるようにしましょう。
このように言われるケースはアパレル業界などに多くあります。目的は、普段着のセンスを確認することなどが多いでしょう。普段着といっても、Tシャツやジーンズではカジュアルすぎます。例えば、男性の場合はシャツの上にジャケットを羽織る、女性は露出が少ない落ち着いた服装を選択するなど、TPOに合った服装を心掛けましょう。また、アパレル業界でなくても「服装は自由です」と言われる場合もありますが、この場合はスーツで臨むのが無難です。
思うように就職活動が進まないと、「もう1年就職活動を先送りにしようか」と思ってしまう気持ちはよくわかります。しかし、もしかするとあと少しで自分に合う企業と出会うかもしれません。留年すればその理由は必ず面接でも聞かれます。その上、家族の経済的援助も必要となってきます。まずはチャンスがある限り就職活動を行い、それでも決まらない場合は、1人で決断せずに、キャリアセンター(就職課)や家族など、多くの人の意見を聞いてみましょう。
まずは、自分のキャリアプランを改めてじっくりと考えて、どちらの企業がそのプランをより達成できるかを考えましょう。そのためには、再度その企業や業界について調べてみたり、その企業で働く先輩達の話を聞いてみたり、キャリアセンター(就職課)でOB・OGの情報を確認すると良いでしょう。それらを参考にしながら、自分に合う企業を選びましょう。
就職活動は、自分が納得のいく形で終えるべきです。まだやり残したことがあるようでしたら、内定をもらった企業に連絡をして、いつまで待ってもらえるのかを確認した後、就職活動を続けると良いでしょう。
内定承諾書は、企業に提出しても法的な拘束力はありません。しかし、企業は時間と労力、費用をかけて採用を行っていますので、承諾書の提出後に内定辞退をしてしまうと、企業の予定が狂い、とても迷惑がかかります。そのことをしっかりと頭に入れて対応しましょう。
企業からの内定取り消しは、倒産や業績が著しく悪化した場合などに起こります。企業側の問題で不当に内定を取り消された場合は、1人で悩まず、すぐにキャリアセンター(就職課)や家族に相談しましょう。
企業によって異なります。地元に拠点があるからといって、Uターン就職ができるとは限りません。一般職や地域限定採用でない限り、基本的にどこに勤務するかは企業に委ねられます。ただし、企業によっては希望も検討材料の1つになる場合があるので、選考段階で希望を伝えておくと良いでしょう。また、もし地元で勤務することになっても、転勤などで地元に長く勤務できない企業もありますので、あなたのライフプランと合わせて検討する必要があります。
まずは、自分に合った働くスタイルを見つけましょう。自分はどのように仕事がしたいのか、さらにはそれに結婚・出産・育児との関わりも合わせて考えてみましょう。たしかに結婚や出産は先のことなので実感がわきにくいかもしれません。しかし、自分のライフプランとして、どのような位置づけで仕事をしたいのかなどを考えておく必要があります。あまりイメージができない場合は、先輩や採用担当者に話を聞いてみましょう。最近は、多くの企業で女性を活用するための制度を設けています。さまざまな情報を収集し、自分に合ったライフプランを考えてみましょう。
女性が働きやすい企業かどうかを判断するポイントとしてまず挙げられるのが、「結婚・出産しても働き続けられる環境かどうか」ということ。これは、出産・育児休暇制度が存在するというだけでなく、実際に育児休業を取得し職場に復帰した女性社員が多いことが重要です。また、女性管理職の割合・人数が多いかどうかも、女性が働きやすいかどうかを見極める視点の一つになります。
公務員や教員をめざしながら民間企業への就職活動を行う場合、選考の時期や内容が異なるだけでなく、各採用試験の勉強時間を確保する必要があるなど、多くの課題をクリアしなければなりません。しかし、スケジュールをうまく管理すれば、両立は不可能ではありません。
平成27年度から民間企業への就職活動スケジュールが変更になり、それに伴い国家公務員総合職試験などの日程も変更される予定です。早い段階からきちんと確認し、併願のシミュレーションを行っておきましょう。