知っているようで知らない自分のこと。「自分ってどんな人間?」「やりたいことは?」
自己分析は、就職活動の第一歩です。
自己分析とは、ズバリ「自分を知る」こと。自分を知らずに、自分に合う仕事や企業を見つけることはできません。「分析しなくても自分のことはよく分かっている」というあなたも、まずは今までの出来事、感じたこと、影響を受けたことなどを振り返り、自分の行動パターンや価値観、考え方、強みなどを整理しましょう。きっとまだ気づいていない自分の魅力が見つかるはず。「自分に向いていることは?」「やりたいことは?」「なぜそう思うの?」など、納得できるまで考え抜き、方向性を見定めていきましょう。
特に、「なぜそう思うの?」という理由を、できるだけ具体的な言葉で明確にすることが大切です。なぜならば、その学生がその企業に必要な人材かを判断する上で、企業側が最も知りたいと思うことの1つが「大切にしている価値観」だからです。
世間ではよく、「あの会社は良い会社」と言ったりしますが、当然ながら、全ての人にとって良い会社など存在しません。学生一人ひとりの容姿や性格、価値観、能力が違うように、会社においてもどれ一つとして同じ会社はありません。同業種、同規模、あるいは同じ会社であっても、部門や職種によってそれぞれの特徴を持っているからです。
何千、何万もある企業の中から、「自分にとって良い会社」をみつけるために必要なのが、自己分析です。自己分析が必要な理由は2つあります。
自分の過去の行動パターンや価値観、考え方、強みを知ることで、「やりたいこと」「できること」の発見につながります。それをもとに業界・職種・企業研究を行えば、最終的には説得力のある「志望動機」にも結びつきます。入社後のミスマッチを防ぐためにも、しっかりと自己分析を行いましょう。
企業は、エントリーシートや面接で「どんな人物なのか」を見ます。自分をアピールするためには、自分自身をよく知り、具体的な強みを説明できなければなりません。自己分析で自分の強みを明確にしましょう。
深く自己分析をするには早めのスタートが肝心です。3年生になったらすぐに始めるようにしましょう。自己分析は、途中で行き詰まったり、やり直しをすることも多くあります。3月からのエントリー開始時にしっかりとした企業選びができるように、早めにスタートすることがポイントです。
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「新しい自分」を発見するチャンス。 前向きな気持ちで自分と向き合おう! |
自己分析は、まだ気づいていない自分に出会える良いチャンス。「自分を知る」ことで、今後の可能性が広がります。前向きな気持ちで自分と向き合いましょう。 |
自分のことをよく知るために、次の4つのステップで自己分析を行っていきましょう。
※1~3のステップは、「自己分析 振り返りシート」使って書き出していきましょう!
自分自身が分かってきたら、選考対策として「自己分析 整理シート」に記入してみましょう!
(各シートはPDFデータでダウンロードできます。)
まずは過去の行動を思いつく限り書き出してみましょう。そしてその中から、特に熱心に取り組んだこと、苦労を乗りこえたこと、大切にしてきたことについて、エピソードをできるだけ細かく具体的に掘り下げていきましょう。
(詳しくは自分を知る(過去の振り返り))
自分で思う長所・短所だけでなく、家族や友人など第三者にも協力してもらい、他人から見た自分も知っておきましょう。今まで気づかなかった意外な一面に気づくきっかけにもなります。
(詳しくは自分を知る(長所・短所/将来の自分))
自分がどんな人物かを確認できてきたら、次は「就職したらどんな仕事がしたいか」「将来どんなことをやり遂げたいか」などを具体的に考えてみましょう。
(詳しくは自分を知る(長所・短所/将来の自分))
自分の強みや価値観について、いくつかのエピソードに共通してみられるものや、特にアピールすべきものを見つけていきましょう。見つけられたら、どの強み、どのエピソードに説得力があるかを考えて、面接やエントリーシートでアピールするための文章を組み立てます。また、自己分析の結果から、志望する業界・職種・企業の整理もあわせて進めていきましょう。
(詳しくは自己分析から「自己PR」へ)
他己分析とは、他社から自分がどう見えるかを分析してもらうことです。「自分の第一印象は?」や「自分の尊敬できるところ、直してほしいところは?」などの質問から、自分では気付かなかった印象や長所・短所をさまざまな角度から知ることができます。他己分析をしてもらう人には友達や家族などの親しい人だけでなく、あまり自分のことをよく知らない人からの意見もとても重要です。なぜならば、就職活動での面接官は初対面の人がほとんど。あまり親しくない人からの意見は面接官から自分がどう見られているかを知ることにもつながります。