子どもたちの成長を支える、大きなやりがいのある仕事。
教員をめざす上でまず知っておきたいことは、公立と私立のどちらをめざすかで、採用情報の探し方や就職活動の方法が異なるということです。公立の学校は、各自治体(主に都道府県、政令指定都市、市区町村)などの教育委員会から発表される募集要項などから情報を得て、採用試験を通過すると、教員になることができます。私立の学校は、学校ごとに情報を得る必要があり、採用試験の内容も学校によって異なります。教員をめざす場合は、公立・私立それぞれの特徴を知った上で就職活動をしていく必要があります。
教員になるためには、まず受験するそれぞれの教員免許状を取得することが前提となります。その上で、各都道府県や市区町村の採用試験を受験することができます。
小学校、中学校、高等学校などの試験は各都道府県や政令指定都市で実施され、幼稚園教諭や保育士の試験は各市区町村で実施されます。この試験に合格すると、成績順に「採用候補者名簿」に登載され、その後、各学校に採用されると、晴れて教員になることができます。
下の図は教員採用試験の大まかな流れです。教員採用試験を受ける際は、事前に試験の流れをしっかりつかんでおきましょう。校種や都道府県、市区町村によって試験時期なども異なるので、自分の希望する試験について詳細を確認しておくことも必要です。
● 採用試験対策を徹底的に行おう! | |
教員採用試験の内容はさまざまで、かなり多くの試験を受ける必要があります。合格の可能性を上げるためにも、必ず過去の傾向を調べ、しっかりとした試験対策を行いましょう。 |
公立教員採用試験の内容公立教員採用試験の試験内容は、筆記試験(教職教養/一般教養/専門教養)、論文試験、面接、実技試験、適性検査といった構成になります。どの自治体も同じような構成で行われますが、試験の問題は自治体ごとに独自のものとなり、それぞれの試験の有無や配点も異なります。試験の特徴・傾向を知り、試験対策を行いましょう。 |
私立学校の教員になるためには、各学校が個別に行う採用試験に応募するか、学校によっては大学のキャリアセンター(就職課)に求人を依頼する「指定校制度」を採用しているので、その制度を利用して応募することができます。
私立学校の教員採用は公立学校よりも採用数が少ないため、私立教員をめざす人は、キャリアセンター(就職課)や各学校のホームページ、私学協会、就職情報サイトなどを利用して、こまめに採用情報をチェックし、受験機会を逃さないようにしましょう。
各都道府県にある私学協会に登録していると、私立教員に採用されることもあります。登録方法はさまざまで、履歴書を依託(提出)することで名簿に登載されたり、「私学教員適性検査」を行い、その成績上位順に名簿に登載される場合もあります。登載された応募者の中から、各私立学校で書類審査や面接などを行い、それを通過すると教員として採用されます。