自己PRは、入念な自己分析から生まれるもの。説得力のある自己PRを作っていこう!
就職活動における自己PRは、例えるなら「自分という商品を企業に売り込む」ことです。商品を売り込む場合、その商品についての知識をつけ、その商品の良さを相手に納得してもらう方法を考えるのではないでしょうか。就職活動も同じです。「自分という商品がいかに素晴らしいか」を、過去の経験や将来の可能性などを交えて企業に説明します。この「納得させる材料」を、自分の中から引き出してくる作業が自己分析です。これを怠ると、抽象的で漠然とした話にしかならず、説得力のあるアピールにはなりません。時間をかけて自分を深く掘り下げ、企業を納得させる自己PRを作りましょう。
今までの自己分析で出てきた結果を整理していきましょう。一見するとバラバラに思えるものも、そこには共通して見られる価値観や性格、能力、行動パターンなどがあるはずです。例えば、「この3つのエピソードから、こういう性格が見えるな」というように、つながっている部分を見つけていきましょう。それがいくつかできたら、その中から「どれが1番の強み(アピールポイント)になるか」を考えていきましょう。
ここで大切なのは、「最も強みとなる部分」を探し出し、その強みが最もよく表れたエピソードを見つけること! |
● 華々しいエピソードがなくても大丈夫! 「成長」「進歩」をアピールしよう。 |
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エピソード自体の華々しさはそれほど重要ではありません。大切なのはその経験から「何を学び取ったか」「どう成長できたか」を伝えること。それができれば、自分自身をアピールできる立派な自己PRとなります。 |
どの強み・エピソードで自己PRをしていくかが決まったら、実際に文章を組み立てていきましょう。次の3ステップが基本パターンです。
「何に打ち込んできたのか」「強みは何なのか」など、質問に対する結論を先に述べると、強い印象を与えることができます。(質問として「学生時代に力を入れてきたこと」が多く問われます。)
もちろん、強みを抽象的な言葉で伝えるだけでは、相手には根拠が分からず説得力がありません。具体的なエピソードとともに「、なぜそうしたのか「」どう取り組んだのか「」どんな結果(成果)が出たのか」なども盛り込むようにしましょう。
エピソードとともに「この強みを仕事でこう活かします」と企業に伝えることが重要です。
事実をそのまま話すだけでなく「なぜそうしたのか」「どう取り組んだのか」「どんな結果(成果)が出たのか」「何を学んだのか」「これからどう活かすのか」を盛り込みましょう。
無理に凝った構成や表現にしようとすると、かえって伝わりにくくなる可能性があります。分かりやすく、簡潔にまとめるようにしましょう。
話の中身は立派でも、流れが整理されていなかったり、単なる自慢話になっていたりすると、魅力がうまく伝わりません。どのようにしたら魅力を感じてもらえるか、話の流れ・構成に注意しましょう。
自分の強みを正しく理解してもらうためには、数字や実例を挙げて説明することが有効です。曖昧な表現では、あなたの人物像も曖昧にしか伝わらないと考えておきましょう。
面接で話す際、自分の自己PRがどれくらいの長さになるのかチェックしておきましょう。原稿用紙1枚(400字)は、面接で話すと1分くらいになると考えてください。